嘘と元カレとネックレス
腕を上げ、グイッと背伸びをする。
なんだかんだで、やっと仕事の方が落ち着いた。
なかなか進まなくて溜まってしまった山積みのデスクワークも半分ぐらいには減ったし、とりあえずは追い立てられなくて済むかな。
ふと外を見ると暗闇が全面を覆っていた。
時計を見れば、もう19時を回ろうとしていた。
もう、そんな時間か……
ぐぅーとお腹の虫が鳴った。
あぁ、夕食の支度をしなくては……と冷蔵庫を開く。
けれど、中身がほぼ空っぽだった。
あぁ、買い物に行かなければ……と今度は玄関へと足を運ぶ。
そこで思い出した。