嘘と元カレとネックレス
まさか、居るはずないだろうと思いながら覗き穴に目を凝らす。
うずくまってる斗真が……いた。
ねぇ、ずっといたの?
いくら昼間はあったかくても、夕方頃から一段と冷え込んでくる。
「入れば?」
ドアを開き私は、斗真を部屋に上げた。
とりあえず、体が冷えてるだろうとホットココアを持ってきて、彼の前に置く。
「ありがと 」
「……」
「……」
「あのさ、ごめん。あんなことしといて最低だよな」