嘘と元カレとネックレス
***
「どうぞ」
ドアを開けてくれて、部屋の中へと通される。
つい、この前までここに居たのが懐かしい。
私は、勝手にソファへと腰を下ろした。
変わってないなぁ~
って、当たり前か!
そんなに日が経ってないし
不意に腕を引かれ、立たされた。
グイグイと斗真に引っ張られる。
「え?何?」
「悪いけど、一回外出て!」
「はぁ?」
「見られちゃヤバイもんあんの。すぐ、片付けるから」
ポイっと私は、玄関の外へと放り出された。
何よ!
招いたのアンタだろうが!
私は、壁に寄っかかって待つことにした。