1年間の幸せ。

真剣に真剣にかき混ぜる。

「おい、未流、お前真剣に混ぜすぎじゃね?しかも生クリームを。」

…は?

私は、急いで振り向くと
蓮斗の顔が凄く目の前に。

「もう、生クリーム出来てんじゃん」

そういって、生クリームをなめる。

私は、なぜか、赤面。

「ちょっとお〜蓮斗!用意出来たの?もう!!」

「あぁ。できた。」

「僕達、やることは早いからね〜。」

「まあなっ」

そういった2人は私の部屋に向かって
走り出した。

…やば

だめだ。

いっちゃだめ。

私は生クリームが入ったボウルを
荒っぽく置いて

キイ達を追いかけた。

入らないで。お願いだから。

「未流?!どうしたんだよ!?」

「未流ちゃん〜?」

蓮斗達がなにかいってる。

だけど、そんなのも答えてる
暇はない。

私は、2人を見つけて急いで
ドアの前に立った。

「…どうしたんだよ?」

「だめだった…?」

私は力強く2人を睨む。

ズボンの後ろのポケットにいれていた
携帯を取り出した

《なんで、勝手なことすんの》

「…ごめん」

「ごめんね?」

《私の部屋に一切入らないで。》

そう言うと2人は
シュンとして戻って行った。


こんな部屋見せれるわけない。

机には、沢山の薬。

殆ど写っていない
小学校の卒業アルバム。

そして、何よりいやな
この、ラブリーな部屋!!!

もう!!絶対にやだ!!!

なんで、ベッドの上に
ウサギちゃんの人形が3つもあんの!?

しかも!!!


茶色のクマさん!!

ピンクのカーテンにピンク布団

こんなの見せれるわけない!

絶対入らせない。

もうマジで焦る。

私も、そんなことを心に思いながら

キッチンに向かった。

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