1年間の幸せ。


「みんな!!もうすぐ7時だよ!!」

「電気暗くして!!ケーキは!?」

「できてんぞ!!全部!!」

緊張してきた…

「おい、みる」

コソッと喋りかけてきた蓮斗に
引っ張られ隅に2人で座る。

「ここにいろよ」

どんどん早くなる鼓動。

どんどん締め付けられるように
ぎゅってなってる。

どんどん自分の顔が赤くなるのがわかる

…あぁ。こういう時に思う。

なんで、私病気なんだろって。

なんで、死んでしまうんだろうって。

なんで、君のことが好きなのに
それを言えないんだろう

どうしてかなぁ。

あぁ…死たくないな。

これが。本音。

なんでかなぁ。

前までは死んでもいいと

思ってたはずなのになぁ。

なんでこんな時に限って…

涙がでるんだろう。


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