1年間の幸せ。
蓮斗side

未流が倒れた。

未流の親から電話がかかってきて
急いで、病院に向かう。



病院につくといろんな人に
ぶつかりながら、急いで未流の所まで
急ぐ。

『すいませんっ、大月未流の
病室はどこにありますかっ!?』

「大月さんですか?少々お待ちください」

待ってる暇なんてねぇんだよ!!

『チッ』

下唇を強く噛むと口の中が
鉄の味がした。

「お待たせしました。二階に上がって
頂いたら分かると思うので二階に上がってください…」

最後まで聞かずに

二階まで、エスカレーターを走る。


俺は、よく思う。

なんで、中学生はこんなにも
無力なんだろう。と

ちょっと前までランドセル背負ってたから?

中学生だからって
未流も病気と闘ってんのに
それを俺は見ること事しか出来ねぇ。

そんなことを考えても
仕方ねぇか…。俺は無力なんだから。


そんなことを考えながら俺は
未流の病室にむかった。




蓮斗side end
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