1年間の幸せ。
まだ、目を覚まさない。
ずっと、ずっと未流の手を握っている
昨日みたいに冷たくなくて
温かい。
「蓮斗くん…帰っていいのよ?
もう、寝なさい。」
『大丈夫ですから。』
「でも…」
『いさせてください…』
「…わかった」
どうせ、家に帰ったって…。
…未流。。
ピクッ
急に未流の手が動いた。
『未流!?』
酸素マスクをした未流が
目を開けてこっちをみた。
何かを伝えようとしてる。
『どうした?』
そう問いかけた。
蓮斗side end