1年間の幸せ。

「おはよぉ♡」

あ、はな。

「はなじゃねぇか。」

「私もいるわよ。」

手を握られてるため
ノートに書けない。

なので私は、手を上げてふりふり
ふった。

「あれれぇ?なんで手繋いでんのぉ?」

「んなの、決まってんだろ
あぶねぇから。」

その言葉に私は、

心臓がえぐられるように
突き刺さった。

同情されてる…?

私は、すぐに手を振りほどいた。

ひゅ…はっ…

どんどん息がしずらくなって
だんだんあたりが暗くなっていく。

「…おい!」

誰かが何回も何回も
私のことを読んでいる。だけどそれも
遠のいて行き
私は、目を閉じた。



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