1年間の幸せ。
目を開けると
もう、暗くなっている空と
電気もなしにくらい部屋の中。
横を見れば寝てる蓮斗。
声が出なくてイライラする。
蓮斗は、私のこと…
どうおもってるの?
危ないからついてるの?
危ないから私のそばにいるの?
ねぇそれならもう離れよ?
そう思って下を向いてると
抱きしめられた。
「ごめん…ごめんな…」
何に対してあやまってるの?
「俺、お前のこと好き。
だからずっと手を繋いでたかった。」
…え?
心臓が止まったかと思った。
す…き?
本当は、あれそういうことだったんだ…
「返事はいらない。
伝えたかっただけだから。」
私は、なんでか涙が
止まらない。声も出ないし
可愛らしくもない涙。
だけど、そっと…
蓮斗は、背中をさすってくれた。