1年間の幸せ。


私は、一応持ってきたペンとノートを
取り出した。

「何お前、喋れねぇの?」


《うん》

この、うん って言葉をいうのも
辛くて。涙が出そうで。

「そうか!俺の部屋入れよ」


《え》

「いいだろ、行こ」

そういって強引に私の手を引っ張った。

ちょっと、えっ

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