1年間の幸せ。
「みるーっ、なんでお前
目ぇ伏せたんだよ」
え、わたしだったの。
私は、ごめんと気持ちを込めて
顔の前で手を合わせた。
「大丈夫か?」
私は、ノートを取り出した。
《なにが》
「暑くないか?ってこと」
《あー、うん》
「6月になるともう
こんなに暑いんだなー」
そう言ってタオルで汗を
拭くれんと。
私は、トントンと肩をたたいて
お茶を手渡した。
「ん?あ、さんきゅー」
そう言って、ぐびぐび飲むれんと。