1年間の幸せ。
真っ暗なリビング。
…あれ?
帰ってきてないのかな…?
どんどんリビングに
近づいて行くと話し声が聞こえてきた。
「あの子……大丈夫かしら。」
お母さん…?
「発作とか何度かおきてるしな……」
お父さん…?
あれ……??
嘘でしょ…?
しん…ぱ…い??
「ずっと、あの子を1人にして
ばっかりだったから……」
そういったお母さんは…
目からキラキラ光るものが流れ落ちた。
「泣くなよ…」
なんで…………
愛されてないと
心配なんてされてないと
思っていたんだろう。
自分ばっかの意見で
お母さんとお父さんの事を
聞いたこと、なかった。
…ごめんなさい…
あのね…本当はね
お母さんと沢山話したかったんだよ?
バレンタインの話とかお買い物とか
沢山、沢山したかった。
始めて、心に自分の本音がでた。
ごめんなさい。そして
こんなわがままな私を……
産んでくれてありがとう。
そう何度も何度も思いながら
涙を流した。