1年間の幸せ。
8月
夏祭りの前日。
私は、お母さんの肩をトントンと
軽く叩いた。
「ん?」
優しく笑顔で尋ねてくるお母さんに
少し、涙がでそうになった。
《明日…祭り行ってくる》
仕事が休みだから、思い切って
いってみた。
「え!?本当に!?祭りと言ったら
浴衣だね、うん、買いに行こうか」
え…。
私は、首を傾げた。
「よし、行くわよー!」
えええええ〜
そんな感じで連れられて
ショッピングモールに来た私とお母さん
「可愛いのが似合うね。可愛いの
選んでいいわよ。」
お母さん嬉しそう。
でもさ…
《本当にいいの?》
「いいの。あのね、お母さん
嬉しいんだよ?娘とこうやって
服選んだり出掛けれるのが。」
お母さん…
《ありがとう》
そう言って笑顔をみせた。