1年間の幸せ。
祭り当日。
18時に私の家来るんだったよね…確か…
浴衣ってどうやって着んの!?
お母さん…えっとあっと…今何時?
え!?もう五時‼︎?
「ただいま〜」
お母さん帰ってきてる‼︎?
私は急いで頼んだ。
「あはは。はいはい」
そう言って、笑いながら
テキパキと着せてくれて…
髪の毛を綺麗にお団子して
お花をつけてくれた。
《…ありがとうお母さん。》
「うん、可愛いわよ。ほら時間よ。」
あ、もう時間!
今なら言えるかもしれない。
《お母さん。今までごめんね》
「なにいってんの。また未流が
声が出るようになって笑顔で居れるようになったらまた言って頂戴」
お母さん……
自然と涙が出た。
何度も何度も私は頷きながら
涙を流した。
ピンポーン…
「ほら、可愛い顔が台無しだよ?
行ってらっしゃい。今日蓮斗君と
行くんでしょ?」
なんでしって!?
目を見開きながらみた。
「じゃ、行ってらっしゃい」
そう言って送り出してくれた。