1年間の幸せ。
歩いていると一つのてきやが
目に入った。
蓮斗の服をくいくいと引っ張った
「どした?」
私は、蓮斗の手を引いて
てきやに向かった。
「ここに行きたかったの?」
私は頷いた。
ネックレスとか、指輪とか。
かわいい…。
この指輪。ペア…
これほしい。
《おじちゃん。これほしい。》
ノートを見せるとおじちゃんは
「お!!姉ちゃん可愛いからまけたる!1050円ね!!」
そう言った。
でもこれ、こんな…
祭りなのにぼってない?
2100円でしょ…?
まけても、1050円?
たかー…そう思いお財布をだした。
「おじちゃんはいこれ」
え?
蓮斗がさっとお金を出した。
《いいよ、何してんの!私が払うし》
「黙ってて。」
えー!!あまりに凄い睨みで
思わず、体を小さくした。
「はい、兄ちゃん。カップルかい?」
おじさんは、蓮斗にお釣りを渡しながら
そう言った。
関係ないじゃん!!
「いえ。いつかは。そうします。」
どういうこと!?
「そうか、頑張れよ」
そういってあはは!と笑った。