1年間の幸せ。

家まで送ってくれた蓮斗。

夜で、光が照らされてないから
携帯に書くことにした。

《ありがとう。》

「おう、またな。」

行こうとする蓮斗の手を思わず
掴んで後ろから抱きしめた。

「ん?」

なにも。なにも答えなかった。

蓮斗も何も言わなかった。

数分して私は、離した。

蓮斗の顔は、見えなかったけど
頭をくしゃくしゃと撫でて

またな そういった。

また があるって幸せだね。



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