となり
このイライラが何であるのか。
アイツが休んでいたこの期間に感じた喪失感は何であったのか。
考えれば考えるほどわからなくなってしまう。
アイツという存在が当たり前で、
アイツの隣にいるのは私で、
それは変わらない事実だと思っていた。
そして、そうであってほしいと、願っているのだ。
私のことを1番知っているのはアイツで、
アイツのことを1番知っているのは私。
変わらずそうで在りたいと思うのに、今目にしているように、いつかアイツの隣が私ではなくなる日が来るのかもしれない。
その事実に気づいてしまった。
アイツと私には、幼馴染という繋がりしかない。
そこにはアイツの隣に居続けられる絶対的何かがあるわけではない。
アイツが一言、俺と関わるな、と言ってしまえば消えてしまう。
そんな簡単なモノだったのかもしれない。