となり
アイツを信じている私は、とことんアイツが好きだな。
つくづくそう思う。
アイツを想うだけで安心できる。
…眠たくなってきた。
お昼を食べて少し経ったら眠くなる。
不可抗力だ、致し方ない。
ソファに横になり、体制を整える。
古いけどイイソファだ。
寝心地はイイ。
アイツの部屋のベッドの方がイイけど。
「………き‼︎」
どこからか聞きなれた声。
アイツの声に似てるな…。
「喜嬉〜‼︎」
ん?
アイツの声?
あ、そうか。
いつの間にか寝てて忘れてたけど、閉じ込められてるんだった。
「喜嬉‼︎……見つけた」
「………ん」
「今日はもう帰るか」
「………ん」
廊下側の窓、一つだけ鍵がかかってなかったソコから入って来たアイツ。
近くまで来ると一回頭をポンと撫でて、ロープとガムテープを外してくれた。