牢屋からの出会い
Side愛



龍夜君って怖いな…


やっぱり上手くやっていけないかも…




不安がまた募る…






次は最後部屋か…





コンコン


ノックをすると、



「はぁーい。あいてる。」

元気な声が聞こえてきた。


「失礼します。」


金髪の男の子。



「君、世話役?」

「はい!戸田愛です!!」

「愛ちゃんねぇー。彼氏いるの?」

「いないですけど…」

「お!じゃさ。俺の彼女にならんか?」

グイッと腕を引っ張られた。


「俺は高田晃。新入生。よろしくな!」

「あの、私は、世話役なので。」

「あぁ?」

「ヒィ…」

「そんな怖がらんでいいって。」

「あの、本当に、私は世話役なので、
じゃ、今日は失礼します!」

逃げるように部屋を出て行った。
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