牢屋からの出会い




入学式は数分で終わった。

でも、一つ不思議なのが、牢屋。



牢屋って何?牛でも飼ってるのかな?



「ねぇ〜。沙良ちゃん。」

「何?愛?」

「この、牢屋って何?」

「え?!牢屋の説明聞いてない?!」

「う、うん。」


「はぁ〜。そっか。じゃ説明するね。



この学校は、各県から問題児が集まるの
少年課ってあるでしょ?
そことほぼ、同じ。問題を起こした人は、3階にある牢屋に閉じ込められるの。
ご飯は昼、夜。の2回。
お風呂は、2日に1回。

ご飯とかの世話をするのが、私たち。
問題児じゃない人。

だから、私たちの寮は、牢屋の横にあるんだ。

あ、あと、担当は先生達が決めるんだけど、大体3〜4人。
担当に当たったらしっかり面倒見ないと行けないんだ。


分かった?今ので?」


「……」

「ちょ!愛?」



驚きすぎて言葉が出ないのは初めてだ…



「つまり、面倒見るってこと?問題児さんの?」

「そーゆうこと♪」

「な、何で、沙良ちゃんは嬉しいそうなの?」

「だって、そこから始まる恋もあるでしょ?」

「え!」

「だって、この学校みーんな。イケメンなんだよ?」

「…上手くやって行けるかな?」

「うーん。慣れるでしょ?
あ!あと、愛は襲われないようにしなよ!」

「お、襲っ!え?」

「ハハッ。やっぱり面白い。
でも、愛、本当に可愛いんだから!」

「沙良ちゃんも、美人…」

「もー。嬉しい事言ってくれるぅー。」

「本当だもん。」

「あ!あと、先輩の場合もあるよ?」

「う、うそ。」

「本当。」

「さらに、不安が…」
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