52歳のファーストキス
「突然すいません。あの、これ…」
封筒を差し出して、私は我に返った。
「あのっ、すいません!
あの……その……、えーっと……」
「ど、どうしました?」
「ごめんなさいっ! お見舞いに何も持たずに来てしまいましたっっ」
私は深く頭を下げた。
浮かれ過ぎて、書類以外何も持たずにお見舞いに来てしまったのだ。
何て気が利かないんだ、私。
下げた頭が上げられない。
このまま、この場を去ってしまいたいくらい恥ずかしかった。
封筒を差し出して、私は我に返った。
「あのっ、すいません!
あの……その……、えーっと……」
「ど、どうしました?」
「ごめんなさいっ! お見舞いに何も持たずに来てしまいましたっっ」
私は深く頭を下げた。
浮かれ過ぎて、書類以外何も持たずにお見舞いに来てしまったのだ。
何て気が利かないんだ、私。
下げた頭が上げられない。
このまま、この場を去ってしまいたいくらい恥ずかしかった。