52歳のファーストキス
エレベーターのドアが開くと、そこには一人の女性が立っていた。
すぐにわかった。遠藤さんの奥様だって。
「おかえり!早かったね。
こちら、会社でお世話になってる斉藤さん!
斉藤さん、僕の家内です」
(僕?……奥様の前では「僕」なんだ)
「い、いつもお世話になってます」
心の中で冷静に二人のことを受け止めながらも、やっぱり私はどもってしまった。
二人は、私と遠藤さんが乗ってきたエレベーターの中へと消えて行った。
すぐにわかった。遠藤さんの奥様だって。
「おかえり!早かったね。
こちら、会社でお世話になってる斉藤さん!
斉藤さん、僕の家内です」
(僕?……奥様の前では「僕」なんだ)
「い、いつもお世話になってます」
心の中で冷静に二人のことを受け止めながらも、やっぱり私はどもってしまった。
二人は、私と遠藤さんが乗ってきたエレベーターの中へと消えて行った。