約半年のお約束
その言葉の意味を理解するのは
とても簡単だった。

私は会社にとって小さな駒に過ぎない
私を使って会社を大きくしたいんだろう

そのために私を使うお姉様でない理由も分かる気がする。

でも一応聞いておきたい。
「何故私が指名されたのでしょうか?」

お母様から返ってきた言葉は意外な
ものだった。

「それは私にもわかりません
先方が指名してきたのが貴方だったのよ
まぁ、そんな事はどうでもいいじゃないの」

お母様にも分からないことがあったんですね。
なんかすごく嬉しい。
どうしても顔が緩みそうになるのを必死に抑えた





< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop