ぜってぇ、離さねぇから【短】
「どうだ?うまいかっ?」
「…うん、おいし…」

にんまり笑顔の浩樹に、戸惑いを隠せない未咲。

「なぁっ!俺も、お前の作ったおかず食いたい!」
「えっ」

まさか、そうくるとは思っておらず思い切り戸惑いの顔を見せてしまった。

「あー、イヤだったよな。ごめん、調子に乗り過ぎた…」

浩樹は、ヤっちまったなぁ…というような顔で、頭をポリポリ掻いていた。

「そ、そんなこと…。ないよ…」
「え?」
「ビックリしただけ…。なに、食べたい…?」

遠慮がちに浩樹を見れば、浩樹も照れくさそうにしながら未咲を見た。
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