その指先も仕草もすべて
その指先も仕草もすべて
雪の降り始めた空を仰ぎながら息を吐く。
雪と混ざって消えていく自分の白い息を見つめながら、俺はほとんど絶望的な気分になった。
夜から雪になるかもしれない。
前々からそんな予報を聞いていたけれど、本当に降るなんて。
きっともう、待ってはいないだろうな。
99.9%の確率でそうに決まってる。
それでもどうしても残りの0.1%を期待したい俺は、彼女との待ち合わせ場所に急いだ。
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