Moonlight
久しぶりに笑った気がする。
あたしの事を支えてくれてた水飛が戻ってきた。
それが、すこし安心した。
「倉庫、行こうぜ」
「あたしは帰る」
倉庫に居ても、仲間に気を使わせるだけ。
「じゃあ、無理やり連れていく」
そう言って無理やり腕を掴まれ、ビルを出た。
晴輝はいつもこうだ。
まぁ、あたしもそんな晴輝に付いて行くんだけどね…
「…美月…」
あたしの腕を引っ張り前を行く晴輝が真面目な声を出した。
前を歩いてるから顔は見えないけど、多分真剣な表情をしてるのだろう…
「何?」
いつものトーンで聞き返す。
「…どうしてまた、死のうとしたんだ…?」
あぁ…その事ね…
またって事は前にもあったの?って思った人、当たり!
前にも1度死のうとした。けど、その時も晴輝が助けてくれたっけ…
ほんと…つくづくお節介な奴…