Sweet*Princess



斎藤さんは、隣にいた女の人に何か言いこっちに向かって来た。



ま、待って…


美帆泣いてるし…でも斎藤さんが来たほうがいいの?


でもほんとに浮気だったら?



どうしよう!!



なんて思ってる間にも斎藤さんはどんどん近付いてくる。




「亮佑のバカー!!」


「誰がバカだよ」



え、なんか会話成り立っちゃってるよ!!




「な、亮佑、なんでここにいるの?!」


「いや、それこっちの台詞なんだけど」


「あの女の人のところ行ったらいいじゃない!」


「いや、行かないから」


「もういい!!」


「あ、ちょっと待て!!」



走り去る美帆を斎藤さんが追い掛ける。



あぁ、行っちゃった……





……………



って、ちょっと待って…



ここって危ない場所なんだよね……?




一人にしないでー!!!!



*
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