Sweet*Princess
「なな、なんで笑うんですか?!」
「ハハ、いやごめんね?変わった娘だなぁと思って……」
変わった娘って……失礼な人だな、ほんと……
「いや、悪い意味じゃなくて。いい意味。壱斗が君にハマった理由がちょっとわかったよ」
笑いながら言われても全然嬉しくないんですけど……
「あ、そうだ。このこと。俺がホストしてるってこと、誰にも言わないでね?もちろん壱斗にも」
壱斗にも……ってことは、壱斗に隠し事するってことだよね?
できるかな…?
壱斗すぐ私の異変に気付くし(ごめんなさい、ちょっと惚気です)
それに、壱斗に隠し事するってこと自体が……
「姫ちゃん」
「はい〜?………ッ?!」
名前を呼ばれて、雅斗さんのほうを向いて。
気付けば雅斗さんの顔がすぐ近くにあって、唇には柔らかい感触。
なんで今、こんな状況に……?
……………
っ、
「キャーーー!!!」
「ハハ、奪っちゃった。姫ちゃんの唇ッ」
なんで、なんで……
壱斗以外の人とキスしちゃったよ……
*