Sweet*Princess
「言えないことなら深く聞かないけど。俺にできることあるなら何でも言ってな?」
優しい言葉
耳元で聞こえる甘い声
抱き締める腕の力
ほのかに匂うシャンプーの香り
頭が、クラクラする………
「……このまま押し倒したいところだけど。お風呂行っといで?」
「うん。壱斗大好き」
「ハァ…せっかく我慢してるのに、そんなこと言うわけ?」
「大好き」
「…からかってるデショ」
「フフ。ちょっとだけ」
くっついてた身体を離して、少し意地悪に微笑むと
壱斗は顔を赤くして“見んなよ”ってそっぽを向いた。
「ほんとに好きだよ、世界一」
隠し事してごめんね?壱斗
雅斗さんとのキスも隠してしまう弱い私でごめん。
でも、この気持ちは今までの私の人生の中で
一番輝いてるよ。
“幸せすぎて怖い”なんて、よく聞く言葉だけど
あなたはいつも傍にいてくれるんでしょう?
傷付くことがあっても
それ以上の幸せをくれるんでしょう?
あなたと私の未来にあるのは
“輝く幸せ”
そう信じられるのは、あなたとだけだよ……?
「俺も好き」
優しく微笑んで彼が言った、短い言葉は一生心で一番輝く宝物ー……
*