Sweet*Princess



なんて不安になっている間にも時は過ぎ。


とうとう放課後になってしまった。




「ど、どうしよ美帆……」


「さぁね?あ、言うの忘れてたけど。私も行くから。仕事中のダーリンを見に〜ッ」



うー!美帆の裏切り者!!




あ!でも確か今日、迎えに来るの斎藤さんだよね?!


なら、厳しく言ってくれるかも!!



………って、期待してたのに。







「ひーめちゃーんッ」


こっちに向かって大袈裟に手を振る髪の色が騒がしい人物が一人。



もちろん、周りの女の子はみんな目をハートにしていて


その人物はそれに気付いているのか、ウィンク付きの笑顔を大売り出し中。



呆然としている私に、クラスメートのCさんが声をかけてきた。




「あれって、あれって!!もしかして王子様のお兄様?!」



はい、その通りでございます。



なんで!




なんで雅斗さんがここに!!



*
< 124 / 231 >

この作品をシェア

pagetop