Sweet*Princess
なんて不安になっている間にも時は過ぎ。
とうとう放課後になってしまった。
「ど、どうしよ美帆……」
「さぁね?あ、言うの忘れてたけど。私も行くから。仕事中のダーリンを見に〜ッ」
うー!美帆の裏切り者!!
あ!でも確か今日、迎えに来るの斎藤さんだよね?!
なら、厳しく言ってくれるかも!!
………って、期待してたのに。
「ひーめちゃーんッ」
こっちに向かって大袈裟に手を振る髪の色が騒がしい人物が一人。
もちろん、周りの女の子はみんな目をハートにしていて
その人物はそれに気付いているのか、ウィンク付きの笑顔を大売り出し中。
呆然としている私に、クラスメートのCさんが声をかけてきた。
「あれって、あれって!!もしかして王子様のお兄様?!」
はい、その通りでございます。
なんで!
なんで雅斗さんがここに!!
*