Sweet*Princess



「みんなかなぁ?」


「ふーん……」



明斗くんは少し考えるような仕草をした後、ゆっくりクラスメート達に寄っていった。



な、なにをされるおつもりかしら………?汗





「ねぇ、おねえちゃん?」


「んー?…………ッ!!」



明斗くんに上目遣いで見つめられたAさんは頬を赤く染める。



確かに、明斗くんは壱斗によく似てるから綺麗な顔してるもんね?




でも!


ストライクゾーン広すぎない?!



その子小学生ですけど……!!




「僕ねぇ、壱斗お兄ちゃんのおとうとなんだけど……おねえちゃんは壱斗お兄ちゃんが好きなの?」


「うん、好きなの。いつか明斗くんは私の義理の弟になるかもね?」




な、なんて勝手なことを!



明斗くんは猫かぶったまま。


嬉しい?


私より、Aさんがお姉さんのほうがいい?



弟にも認めてもらえないかな?私……




「いやだな」


「へ?」


満面の笑みのまま、さらりと爆弾発言。


Aさんはもちろん、他のクラスメート達もビックリしていた。



「い、いやって何が?」


「だーかーら!あんたがぎりのおねえちゃんになんのがいやだって言ってんの!」



*
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