Sweet*Princess
陽菜といっしょにかえって
プレゼントわたそうとおもってたのに。
「明斗くん!」
「ひめ、の……」
「……どうしたの?」
うれしそうにはしってきた姫乃は
おれのようすがおかしいことにきづいたのか、しんけんなかおになった。
「おれ、……あいつに、プレゼントわたせなかった……ッ」
なみだがでた。
なさけねぇ……
でも、むねがはちきれそうにいたいんだ……
「だいきらいって言われた…陽菜に、きらわれた……」
「明斗くん……」
姫乃が、おれのあたまをなでる。
つらくて、いたくて……
なみだがとまらない。
「明斗くん、ほんとに?」
「ヒック…う…え?」
「陽菜ちゃん、様子おかしくなかった?」
様子……?
そういえば……
「ないてた…」
「え?」
「ふくぐちゃぐちゃで…」
そういえば……けがもしてた気が…
「明斗くん!」
姫乃はめをみひらいて
おれのうでをつかんだ。
*