Sweet*Princess
3*守りたい
なぁ、姫乃。
おれ、きづいたことがあるんだ。
姫乃がいうとおり、
おれ、陽菜がすきだ。
まだ小学生だし
“本気の恋”なんて、はやいかもしれない。
でも、わかるんだ。
10年後も20年後も
おれのとなりにいていいのはアイツだけ。
陽菜となら、なれるきがするんだ。
おれのりそうのカップルに。
………壱斗お兄ちゃんと、姫乃みたいな、ね。
「陽菜!!」
うらにわについて、おれのめにうつったのは……
「テメェら、なにしてんだよ…」
なんにんかの女子が、陽菜をかこんでいる。
かみのけをひっぱっているもの
うでをつかんでいるもの
きのうの陽菜の
よごれた格好のりゆうがわかった。
「なにしてんだってきいてんだよ!!」
なんできづかなかったんだろう。
“ねぇ、あきー?”
“なんでもなぁいッ”
“あきなんてきらい!だいっきらい!”
“たすけて”って、陽菜はずっといってたのにな……
ごめんな、陽菜……
*