Sweet*Princess
「おまえ、きのうおれのこときらいっていったよな?あれがほんとなら、もうおまえにはちかづかない。どう?ほんとにきらい?」
こたえなんかわかりきってるけど。
“きらい”っていわれたときはさすがにきずついたけどさ
よくかんがえたら、おまえがおれをきらうはずないもんな?
だってほら、いまも。
おれがわらうとおまえは
さいこうのえがおをみせてくれるんだ。
「きらいなわけないじゃない……バカ」
ほら、やっぱりな。
わるいけどおれ、こいつからはなれらんねぇや。
「じゃぁ、おれがいっしょうおまえのことまもってやるよ。だからおまえは、」
“おれだけみて、おれだけしんじてろ”
「うわぁぁぁん!!」
とびついてきた陽菜を、ギュッてだきしめる。
小さいとおもっていたからだはほんとに小さくて
ほそいとおもっていたからだはいがいと肉がついてて
いとしいとおもっていたからだは
さらにいとしくなった。
*