Sweet*Princess
3*学園の王子様
「ほら、見て。今日も美しいわよ」
「ほんと……あぁ、やっぱり私あの方が好きだわ」
「えぇ、私も……で、横のちんちくりんは何者?」
ち、ちんちくりんでごめんなさい……
壱斗と一緒に登校中の私は、
今全校の女子生徒の敵になってしまったようです………!!
壱斗はニコニコ。
きっと気付いてないんだろうなぁ、この刺すような視線に………
あぁ、ほら、また睨まれてるよ。
呼び出されたりしそうだな……
「姫乃?」
「ふぇ?!は、はい…」
「俺部活だから一緒に帰れないけど、清水呼んだらいいからな?」
「え……一人で帰れますよ?」
「だーめ。俺が心配だから。清水呼んどくからちゃんと車で帰れ」
「はぁーい……」
よしって頭を撫でて優しく笑う。
優しいなぁ……
こんなに素敵な笑顔見せられたら、誰でも好きになっちゃうよね。
「じゃぁ俺教室行くな?」
「はい!」
手を振って壱斗の背中を見つめる。
なんかほんと、あんな人が私の旦那様でいいのか…?
自信ないなぁー……
「ひ~めの♪」
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