Sweet*Princess
そう言った美帆はすごく顔が赤くて、とても可愛かった。
「どんな人なの?」
「えっとね……昨日の夜、酔っ払いに絡まれた私を助けてくれたの。背が高くて、すごくかっこよかったー…」
「そっか…なんか王子様みたいだね」
「壱斗先輩には負けるけどね?でもすごくかっこよかった……」
「ハハ。そっか…それでその後は?」
「何も……。お礼言ってすぐ、帰っちゃったから」
「そっか。また会えるといいね」
「うん♪」
━━━━放課後。
「姫ー!校門まで一緒に行こ!」
「そだね」
「今日ね、昨日助けてもらったところに行こうと思うの!」
「おぉ!積極的に頑張れ!」
「うん、頑張る!」
可愛いなぁ、恋する女の子は。
私も壱斗に恋してこんな風になれるかな。
「あ、いたいた。今日斎藤さんなんだよね…クールだからちょっと怖いな」
「そうなんだ…………って、あ?!」
「あ?!って何?」
車に近付くにつれて、車にもたれる斎藤さんがよく見えてくる。
みんな斎藤さんを振り向いて見てる。
確かにかっこいいからなぁ。
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