Sweet*Princess

「ん……」


朝日に照らされたベッドで目を覚ます。



「亮佑…?」


仕事に行ったのかな?


私もそろそろ学校行かなきゃ。




腰の痛みに幸せな笑みをもらしながら立ち上がった時、テーブルの上に白い紙を見つけた。








「りょ……すけ…?」



そこには“ごめん”とだけ書かれていた。



その言葉が表す意味は?




亮佑は、後悔したの?私を抱いたこと。



なんで…?



昨日あんなに優しくしてくれたじゃない…




どうして……!










泣き崩れて、亮佑の顔を思い出した。



昨日初めて笑顔を見て。


ほんとの亮佑を見れたと思ったのに。




「好きなの!亮佑……好きぃ!!」



ねぇ、またその大きな腕で抱き締めてよ。



また会ったら笑ってくれる?



笑顔は鮮明に思い出せるのに


二人笑い合える未来は想像できない。




結局私の片想いなんだー……















私が結局その日学校に行ったのは、午後になってからだった。



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