Sweet*Princess
「ごめ、なさ…あの、わがままだってわかってるんだけど…ッ、壱斗の傍にいさせてほしいの…お手伝いでも何でもするからっ…何も望まないからッ…壱斗の傍にいさせて……!」
頭が、フリーズした。
それって、あの…姫乃も俺のこと…え?
頭がうまく働かないのに
体は無意識に反応して、姫乃を自分の腕の中に収めていた。
……こんな時だけ、自分の体に感謝。
俺より頭1個分小さい姫乃は抱き締めてもやっぱり小さくて、あんまりギュッてしたら壊れるんじゃないかと思った。
「ごめんね、壱斗ッごめんねぇ…」
なぁ、姫乃。
もうぶつけてもいいのかな?
俺の気持ち全部、姫乃に伝えてもいい?
「姫乃…俺、姫乃のこと好きなんだ。すごくすごく、姫乃のこと好きだ…」
「うっ…うぇ…私も、私も大好きぃ…!」
もう俺、今なら死んでもいい。
欲しかったんだ、あの日からずっと。
見る度に胸が高鳴って
親父に写真見せられた時、心臓が止まるかと思った。
まさか、姫乃が傍にいてくれるなんて
「ごめッ…俺、好きだ…」
ヤバイ、泣けてきた。
*