Sweet*Princess


う……すごく、恥ずかしい…



壱斗、じ、上半身、裸…だし。



私なんて、パンツも履いてない……




肘を立てて、私の頭を撫でる壱斗。


気持ちいなぁ……





………でも。




「壱斗だけパンツ履いてるのずるい」


「ん?じゃぁ取ってあげようか?姫乃のパンツ」


「……〜〜い、いらないッ」




壱斗にパンツみ、見られるなんて恥ずかしすぎる……



「今更恥ずかしがらなくても。………もう全部見たんだから」


「うぅ、もう、そんなこと言わないでッ!」


「ごめんごめん。でも姫乃すっげー可愛かったよ?」



うぅ、壱斗が意地悪だぁ……




拗ねたフリをして、寝返りをうつと後ろからギュッて抱き締められた。



大きい壱斗に私の体はすっぽり入って、愛しい温もりに包まれる。



「姫乃?」


「んー?」


「もう、どこにも行かないよな?」


「……ッ」




壱斗………




「俺、もう離したくないんだけど…」


「うっ…ごめんなさッ…傷つけてごめん………ッ」


「ハハ…泣かないでよ…」


「ごめぇ……ッ」



私だって、絶対離れたくない。



*
< 92 / 231 >

この作品をシェア

pagetop