Sweet*Princess


きっと姫乃は寝呆けていて



俺にキスをねだったことなんて、全く、これっぽっちも覚えていないんだろう。




別に、気にしてないけどね……!




「ね、ねぇ、壱斗?」


「ん?」


「私、あの、服着たいから、その…外行ってて?」



あ、そういえば。


ベッドの周りに散らばる女物の服。


シーツに包まって真っ赤な顔してる姫乃。



俺、昨日姫乃と……!!



あぁ、もうなんて幸せなんだろう。


あんな姫乃を見てもいいのは俺だけで、


これからも一生俺しか見ることはできない。



俺はなんて幸せな……



「壱斗!出てって!」


「昨日全部見たし、俺が着替えさせてあげよっか?」


「ッ、…いらないもん、早く出てって!」


「ハイハイ」




本当に昨日全部見たのになぁ…


女の子ってそんなに恥ずかしいのかな?



「ん?にゃー!!パンツどこ?!」


「ハハッ、聞こえてるっつの」



可愛いなぁ……



*
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