Sweet*Princess
“姫乃の肌白いから、紅が映えて綺麗。ほんと、全部俺のものにしたい”
もう全部、壱斗のものなのに。
そう思いながら、壱斗の熱いキスを受け入れた。
“次は俺を姫乃のものにして?”
コクンて頷いて、壱斗の胸元に唇を寄せる。
さっき壱斗がしたのと同じように吸い付いてみれば
壱斗が微かに声を洩らした。
“……ついた”
“ありがと、姫乃”
彼は少し泣きそうな顔をして、私をギュッて抱き締めた。
その腕の中が心地よくて、私はそのまま眠ってしまったんだ……
「姫乃?姫乃、どした?」
気付けばすぐ近くに壱斗の顔があって
心臓が大きく脈だつのを感じた。
「あ、うぅん。何でもないの」
「何、そんな赤い顔して。……もしかして昨日のことでも思い出してた?」
「な、なんでわか……ッ」
そこまで言って、手で口を押さえる。
案の定、壱斗はすごく意地悪に笑ってる。
「やっぱそうなんだ。姫乃えっちぃ〜」
「そ、そんなことないもんッ」
「ふ〜ん…」
そっと頬に手をあてられたと思うと、グイって顔を壱斗のほうに向けられた。
*