この力があるかぎり
『…なにかあったの?』
あれ?ルイカさんはあの事を知らない?
「はい…ちょっとした事件というか…」
そう言った後、私はルイカさんに、さっきのことを説明した。
『えっ!そんなことがあったの!?私は、その時たぶん家にいたから連絡が来なかったと思うんだけど…普通は連絡が入ってくるはずなのに…』
ルイカさんは不思議そうにそう言った。
『…話がそれたわ。実は、その能力テストの今日できなかった分を明日やるってことになったんだけど、美紀さんの都合がいいか聞いてきてって頼まれたの。明日の都合は大丈夫?』