この力があるかぎり



「べ、別に何も話してないわよね!美紀さん!」





ユナさんがそう慌てたように私に同意を求めたが、そんなに隠すことなのだろうか?





私は逆に聞いてみてもいいと思い、ヒヨリさんに聞いてみることにした。





「あの…ヒヨリさんはなんで二重人格なんですか?」





私がこう聞くと、ヒヨリさんの表情が変わった。どこか寂しげで、なにかを思い出しているような表情に…





「それは…私ね、幼い時に事故にあったの…」





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