この力があるかぎり
ヒヨリさんはそう、訓練室にいた人達に言ったかと思うと、私の腕に飛びついてきた。
「行こ!」
そう言ったヒヨリさんの目はキラキラしていた。
そんなに、私の能力テストを見るのが楽しみなのだろうか?
…と、私は思ったあとに、横にいる人を忘れていたことに気づいた。
「ユナさん…なんかごめんなさい…」
私は横にいたユナさんにそう声をかけた。
「別にいいわよ。それより…ヒヨリ。美紀さんの能力テストを少し見たあとはすぐに訓練に戻りなさいよ。」