この力があるかぎり



「今の、別の人格のヒヨリさんは、通常の人格より能力が優れているはずです。」





「ですから、今のヒヨリさんはテレポートと風力操作の能力が使えます。つまり、元の人格のヒヨリさんの能力を使える訳ですから、当然体力も消耗します。」





私がこう話しているとき、ユナさんは少々戸惑いながらも私の話をうなずきながら聞いてくれていた。





「ですから、今のヒヨリさんにはなるべく風力操作の能力は使ってほしくないのです。元のヒヨリさんに負担がかかるので…」





私はヒヨリさんのほうを見てそう言った。




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