この力があるかぎり



「なっ…!?そんなの反則じゃないのか?」


「私はまだ未熟。ということは全ての能力を持っているとはいえ、うまく扱えないかもしれないということ。なら、訓練したヒヨリさんのほうが強いかもしれないじゃない?ましてや…」


私は一度、間をおき…そして…


「憎しみが能力となった、今のあなたなら…ね。」


こう付け足した。


「ふっ…確かにそうだな。よし。本気でいくから覚悟しときな!」


ヒヨリさんは薄く笑みを浮かべながら決意をあらたにしたようだ。


「私だって本気でいくから。」


私も、ヒヨリさんと同じように笑みを浮かべながら言った。


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