この力があるかぎり
「うーん…それは私もよく分からないんだけど、多分ちょっとした能力の暴走だと思うわ。だから今日はもう能力は使ってはだめよ。あと、Ptfは本当に必要な時以外使ってはだめ。」
…まあそう言われるのも無理ないか…
強力な能力だし、それに何より自分の体が一番だもんね…
「わかりました。今日は能力は使いません。」
私はユナさんにそういうと、今度は隣にいたヒヨリさんに顔を向けた。
「ヒヨリさん。さっきの勝負では私が勝ちました。ですから…元のヒヨリさんに意識を戻してください。あと、今からしばらくは、あなたは出てこないでください。」
私は、少々冷たくヒヨリさんに言い放った。
「…たくっ…しゃーねーな。まあ、あんたが勝ったからごちゃごちゃ言えねーけど…ちっ。頭が痛くなってきやがった…じゃあまたな。」