この力があるかぎり



…一応、気のせいということにしておこう…今考えたって無駄だと思うから。


それに今は、お母さんに伝えなきゃいけないという一種の試練がある。


「考えはまとまった?今からルイカ呼ぶけど…いい?」


「はい。大丈夫です。」


「そう…じゃあ…ルイカ、今すぐきて。」


ユナさんがそう言ったのとほぼ同時に、ルイカさんがテレポートで来た…って早っ!


というかユナさんてもしかして…


「あの…ユナさんてもしかしてテレパスですか?」


「あら…ばれちゃったわね。そうよ。私はテレパス。だから美紀さんが全ての能力があることは最初からわかってたんだけどね。内緒にしちゃってたわね。」


「別にいいですけど…」


それにしても、ユナさんも能力持ってたんだ…まあ、持ってなきゃここにいないと思うけど。


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