この力があるかぎり
親に報告…
ヒュッ
ルイカさんにテレポートしてもらって、私の家についた。
ついに親に言う時がきた…か。
もしかしたら、この家にいられるのも最後になるかもしれない。
私は夏休みだけど、お父さんは仕事で今はいない。
家にいるのはお母さんだけだけど…果たして信じてくれるだろうか…
いや。信じてもらわなきゃいけない。
そう決意を新たにした私は、玄関のドアを開けた。
バタンッ
「あら、お帰り~今日は早かったのね。」
お母さん…
「お母さん。私、実は…ちょ…ちょ…」
…ダメだ。やっぱりいきなりすぐには言えない…
「え?ちょ?」
お母さんが、不思議そうな目で私を見ている。どうしよう…ここはとりあえず…
「ちょ…ちょっとトイレに行きたいかな…なんて。」