この力があるかぎり
もう1人の子…?
この部屋にもともと居た子…やはりどういう子なのか気になる。
というかルイカさんはいつもここに寝てるっていうけど…私が寝ていいのかな?
ガチャ
ドアの方から音がした。
「あ…!来たわ。マホ!」
ルイカさんがそう声を上げたので私はドアの方を向いた。
「あ!ルイカ!それにユナさんも!それと、もう1人の子は…誰?」
マホと呼ばれた人物は私の方を不思議そうな顔で見てくる。
まあ、初めてあったのだから当然だと思うけど…
「私は美紀。よろしく。持ってる能力は…全…むぐっ」
私が自己紹介しようと思ったらユナさんに口を塞がれた。
…なぜ?
そう思ってたらユナさんが小声で話し始めた。
『あなたが全ての能力を持っているってことは、たとえこの最重要特別捜査本部の中でも特定の人間以外には教えてはだめよ。』